製作のお話

 

 

cuff-if(カフイフ)をお手に取られた方に、「宇宙みたい」「星を集めたみたい」「これは何という名前の石?」などの言葉をいただきます。

uff-ifではガラスや樹脂を一つずつ加工し、製作者の私が美しいと感じる石を形にしています。その製作イメージの一つが宇宙や天体、その中に点在する惑星や数多の星々たちのイメージなのです。

それは、詩人・童話作家として有名な宮沢賢治の世界観を、cuff-ifの中にちりばめているから。

宮沢賢治は数多の詩や童話を遺しています。今から100年以上も前に、東北で生まれ育った宮沢賢治の世界観は、今生と宇宙、違う時間軸の空間が入り混じるような感覚で、現代でも愛されています。

例えば有名な「銀河鉄道の夜」。ジョバンニとカンパネルラが天空を移動する列車に乗り合わせてお話が進みます。

 

”俄 にわかに、車のなかが、ぱっと白く明るくなりました。見ると、もうじつに、金剛石こんごうせきや草のつゆやあらゆる立派さをあつめたような、きらびやかな銀河の河床かわどこの上を水は声もなくかたちもなく流れ、その流れのまん中に、ぼうっと青白く後光のした一つの島が見えるのでした。”    「銀河鉄道の夜」宮沢賢治より

 

 

文字だけです。

文字だけなのに、読んだ人ぞれぞれがその場に降り立ったような、ふわふわとしたきらきらとした光の中に包まれるような感覚。誰もが感じるだろうその感覚を、私は自分の手で作り出したい。

そういった想いの元、石を一つずつ作り出し、ジュエリーに仕上げています。

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